Japolatino

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風の 谷の ナウシカ
5



ジル :

 

と 人とは 同じ 世界に 住めないのだよ!!ナウシカ :

ああ--っ!!
ねが ころ ねが
お願--い!! 殺さないで!! お願い…


[現實•腐海の 底]

 

ナウシカ :

テト…
ふ し ぎ
不思議な ところ…
み き き ぶん

 

アスベル :

やあ!! やっと 見つけて 來たよ. 氣分は どう?

 

ナウシカ :

ここは どこ?
れい い ぼく たす

 

アスベル :

まず お禮を 言わせて くれ. 僕は ペジテの アスベルだ. 助けて くれて ありがとう.
わたし かぜ たに

 

ナウシカ :

私は 風の 谷の ナウシカ… ここは どこ?
おどろ ぼく ふ かい そこ

 

アスベル :

ははは---, 警くのは あたりまえさ. 僕らは 腐海の 底に いるんだよ.
ふ かい そこ

 

ナウシカ :

腐海の 底!?
お き すな いっしょ

 

アスベル :

ほら, あそこから 落ちて 來たんだよ. 砂と 一緖にね.
わたしたち

 

ナウシカ :

あ! 私達, マスクを して ない!
くう き す ぼく おどろ ふ かい そこ

 

アスベル :

そうなんだ. ここの 空氣は 澄んで いるんだよ. 僕も 警いた. 腐海の 底に こんな と

ろが あるなんてね.
どうした?
とお い
ナウシカ, あんまり 遠くへ 行くなよ.
りっ ぱ き

 

ナウシカ :

なんて 立派な 木.
か みず とお
枯れても 水を 通して いる…
い ど そこ すな おんな
井戶の 底の 砂と 同じ…
いし き くだ ふ つも
石に なった 木が 碎けて 降り積って いるんだわ.

 

アスベル :

ナウシカ… 泣いてるの?
うれ

 

ナウシカ :

うん… 嬉しいの.
ぼく ふた ご いもうと そば

 

アスベル :

ラステルは 僕の 子の 妹なんだ…. 傍に いて やりたかった.
はな おく

 

ナウシカ :

ごめんね… 話すのが 遲れて…
いもうと み と ひと ぼく ころ

 

アスベル :

イヤ…, すまなかった. 妹を 看取って くれた 人を 僕は 殺して しまう ところだった.

 

ナウシカ :

ウウン.
かぜ たに

 

アスベル :

そうか… あいつは 風の 谷に あるのか!!
ふ し ぎ あじ み
ウッ!! 不思議な 味のする 實だねえ.
み い えいよう

 

ナウシカ :

チコの 實と 言うの. とっても 營養が あるのよ.
あじ ながぐつ た

 

アスベル :

フ--ン. 味は ともかく 長靴 いっぱい 食べたいよ.

 

ナウシカ :

ウフフ.
ふ かい う きみ ふ し が かんが ひと

 

アスベル :

腐海の 生まれた わけかあ… 君は 不思議な ことを 考える 人だなあ…
ふ かい き ぎ にんげん よご せ かい う き だい ち

 

ナウシカ :

腐海の 樹樹は 人間が 汚した この 世界を きれいに するために 生まれて 來たの. 大地
どく からだ と こ けっしょう し すな い
の 毒を に 取り んで, きれいな 結晶に してから 死んで 砂に なって 行くんだわ.
ち か くうどう むしたち もり まも
この 地下の 空洞は そうして できたの… 達は その 森を 守って いる…
ぼく ほろ なんぜんねん しょうき

 

アスベル :

だとしたら… 僕らは 滅びるしか なさそうだ… 何千年 かかるか わからないのに 氣
むし おび い む り ふ かい いじょう ひろ ほうほう ひつよう
や に 怯えて 生きるのは 無理だよ. せめて, 腐海を これ 以上 廣げない 方法が 必要
なんだ.
おな い

 

ナウシカ :

あなたも クシャナと 同じように 言うのね…
ちが ぼく きょしんへい せんそう つか き あした みんな あ

 

アスベル :

違う!! 僕らは 巨神兵を 戰爭に 使う 氣なんか ない!! 明日 皆に 會えば わかるよ!!
ね と

 

ナウシカ :

…もう 寢ましょ… あした… たくさん… 飛ばなきゃ…


[風の 谷]
いじょう

 

兵士 :

異常 ありません.
じゅんちょう

 

クロトワ :

ウム. 順調か?
じょうたい かた

 

兵士 :

ハッ. 上 は ほぼ 固まりました.
み み か わい` びんぼうぐんじん おれ ひさ

 

クロトワ :

…まったく, 見れば 見るほど 可愛い バケモンだぜ, おめえは! 貧乏軍人の 俺ですら 久
さび つ や しん
しく 付いて いた 野心が うずいてくらァ.
わら よ おわ ち か ねむ
ケッ, 笑って やがる. てめえなんざ この 世の 終りまで 地下で 眠ってりゃ よかったん
だ!!
さん ぼう

 

將校 :

參謀!!

 

クロトワ :

ん?
でん か へんたい ざんとう おそ かん のこ ぜんめつ

 

將校 :

殿下の 編隊が ペジテの 殘黨に 襲われ コルベット 一艦を 殘して 全滅しました!!
でん か

 

クロトワ :

殿下は どうなされた!?

かん くうちゅう し さん

 

將校 :

艦は 空中で 四散したそうです!!
さん ぼう

 

兵士 :

參謀!!
むら もの き づ

 

クロトワ :

村の 者には まだ 氣付かれて いないな?

 

兵士 :

ハイ!
い ほか もの さ ぎょう つづ

 

クロトワ :

よし! すぐ 行く. 他の 者は このまま 作業を 續けろ!

 

兵士達 :

ハッ!!
うだつ あ へいみん で めぐ き こううん は めつ

 

クロトワ :

の 上がらねえ 平民出に やっと 巡って 來た 幸運か…? それとも 破滅の ワナか!!
たち もど き

 

少年 1 :

ミトじい達が 戾って 來たんだって.
さん みずうみ さま ま

 

少年 2 :

酸の 湖で ユパ樣を 待ってます.


[酸の 湖水]
もど

 

ミト :

わしらだけ おめおめ 戾って…
ぶ じ なに

 

ユパ :

いやあ, 無事で 何よりだった.
しゃくほう

 

クシャナ :

釋放だと?
きょしん へい さん みずうみ ふか しず ほん ごく かえ たに のこ へい すく いま たたか

 

ユパ :

巨神兵を 酸の 湖 深く 沈め 本國に 歸って くれぬか? 谷に 殘る 兵は 少ない! 今 戰う
やさ いじょう ぎ せい む い み
は 易しいが これ 以上の 犧牲は 無意味だ.
ひ みず き ある だ うご

 

クシャナ :

やつには 火も 水も 效かぬ. 步き出すまでは もはや 動かす こともな…
あともど きょだい ちから た こく も きょうふ わたし
わからぬか? もはや 後戾りは できないのだ. 巨大な 力を 他國が 持つ 恐怖ゆえに 私は
こうりゃく めいれい じつざい し いじょう れっ こく つきづき ち たいぐん
ペジテ攻略を 命令された. やつの 實在が 知られた 以上 列國は 次次と この
地に 大軍
おく こ まえ たち のこ みち ひと きょしんへい ふっかつ れっきょう
を 送り むだろう. お前達に 殘された 道は 一つしかない. 巨神兵を 復活させ 列强の
かんしょう はい とも い み
干涉を 排し やつと 共に 生きる ことだ. 見ろ!

 

皆 :

オオ!!
むし

 

ユパ :

にか?
わ おっと もの み

 

クシャナ :

我が夫と なる 者は さらに おぞましき ものを 見るだろう.
ふ かい や むし ころ にんげん せ かい と もど なに ためら わ ぐん
腐海を 燒き, を 殺し, 人間の 世界を 取り戾すのに 何を 躊躇う!! 我が軍が ペジテか
うば うば
ら 奪ったように やつを 奪うが いい.
きょしん へい ふっかつ

 

ユパ :

巨神兵は 復活させん!!
たいへん

 

少年 1 :

大 だ!!
あい こと ば い

 

少年 2 :

おい, 合言葉を 言え.

いそ

 

少年 1 :

急いでるのに!!
かぜ

 

少年 2 :

風.
たに

 

少年 1 :

谷ィ!!

 

少年 2 :

よし.
ほう し のこ

 

少年 1 :

胞子が 殘って いたんだ!!

 

ミト :

なんだと!!
しょうき だ たにじゅう おおさわ

 

少年 1 :

すごい 氣を 出して 谷中 大騷ぎに なってる!!


[森]
わた

 

男 :

渡せ!!
はや

 

男 :

早く しろ!!
わた

 

男 :

渡せ!!
はや たに ぜんめつ

 

男 :

早く しないと 谷は 全滅しちまうぞ!!

 

男 :

そうだ!!
て かぎ ひ づつ わた

 

男 :

手鉤と 火筒を 渡せ!!
そた

 

男 :

どんどん 育ってるんだ!!
ほう し や どう ぐ ぶ き わた

 

兵士 1 :

胞子を 燒く 道具は 武器にも なります. 渡すのは…
し かた じゅう い がい もど

 

クロトワ :

仕方 あるまい. 銃 以外は 戾して やれ.

 

兵士 1 :

ハッ!!
しゅっぱつ

 

兵士 2 :

コルベット 出發します!!
こん ど のこ へいりょく たに しゅうけつ

 

クロトワ :

今度は ぬかるな. ペジテに 殘る 兵力を すべて この 谷に 集結させろ.

 

兵士 2 :

ハッ!!
めんどう き

 

クロトワ :

やれやれ, 面倒な ことに なって 來やがったぜ.
はや

 

男 :

早く しろ!!
いそ

 

男 :

急げ!!
ひめ さま ねが

 

ゴル :

姬樣を お願いします.
たに たの もど じちょう

 

ユパ :

谷を 賴むぞ. 戾るまで 自重して くれ.

 

ギックリ :

ハ, ハイッ.
たに い

 

ゴル :

わしらは 谷へ 行くぞ!!

 

男 :

ン!
きん し き

 

男 :

だめだ! こんな ところまで 菌絲が 來て いる!

 

男 :

こっちも やられて いるぞ!!

 

女 :

どいて!!
なに

 

男 :

何を する!!

 

女 :

エイ!! ああっ…!! ここも……
おお さま

 

男 :

大ババ樣!!
も もり だ め て おく たに ふ かい の こ

 

大ババ :

燃やすしか ないよ!! この 森は もう 目じゃ. 手遲れに なると 谷は 腐海に 飮み ま
れて しまう!

 

老人 :

なんとか ならんのかのォ…
ちょすい ち ねん まも もり
貯水池を 三百年も 守って くれた 森じゃ.

 

 

 

 

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