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美術室 夕方 美術室(びじゅつしつ) 夕方(ゆうがた)
Sala de bellas artes, por la tarde (salón de arte)
En un tablero aparece escrito:
說明會は延期です.說明會(說めいあい)は延期(えんき)です.
用紙に氏名•組と修學旅行中止についての意見を書くこと 用紙(ようし)に氏名(しめい)•組(くみ)と修學旅行中止(おさむまなぶりょこうちゅうし)についての意見(いけん)を書(か)くこと
La reunión explicatoria ha sido pospuesta. En un papel escriba su nombre y clase, y su opinión acerca de la cancelación.
Una mano escribe en un papel:
3年 3組杜崎
拓:
taku
修學旅行の中止は意味がなく先生たちや親の氣休でしかないと思う.3年(ねん) 3組杜崎(くみもりざき)
拓:
taku
(つぶせ)
修學旅行(おさむまなぶりょこう)の中止(ちゅうし)は意味(いみ)がなく先生(せんせい)たちや親の氣休でしかないと思う.
3er año - Clase 3 – Morisaki Taku. La cancelación no tiene sentido, y creo que sólo es para aliviar la culpa de los padres y maestros.
Ahora se oyen pajaritos y luego saki
松野:
{Matsuko:}
さっき階段のとこで,山尾らぁに會(お)うたぞ.
saki, acabo de ver a Yamamura en las escaleras.
松野:
杜崎君にすまんと言うちょってくれやと,許しちゃれよな
Me pidió que te dijera que lo siente.Perdónalo.
拓:
taku
ばっかやにゃ
Idiota.
松野豊 3年 4組
Matsuno Yutaka - 3er año - Clase 4.
中止のやり方は一方的で納得できません.
ぼくはこの學校を卒業してから十年後二十年後にこのことを思い出して,やっぱり先生たちのやり方は不當だったと思うとおもいます.
No puedo entender la cancelación ya que es una decisión subjetiva.
10 o 20 años después de que me gradúe de ésta escuela, aún creeré
que sus decisiones fueron muy injustas.
拓:(OFF)
taku
すごいなあ……松野は10年後,20年後のことを考えちょるがか
それ以來,ぼくの中で,松野がいる場所はいつも,ほかの連中とはちょっとちがっていた.
¡Vaya! Realmente piensas en 10 o 20 años en el futuro.
Desde entonces, he considerado a Matsuno muy diferente a todos los demás.
松野:
matsuno
こいつ,4組の杜崎拓
Este es Morisaki Taku, de la Clase 4.
松野:
matsuno
こちら,今度うちのクラスに編入する武藤里伽子さん
Ella es una nueva estudiante de transferencia, Muto Rikako.
里伽子:
じゃあたし,これで
Bien, me marcho...
2學期からよろしき
Ayúdame el próximo semestre.
拓:
taku
おまえ,はやナンパかや?
Tú... ¿ya estás tras ella?
松野:
matsuno
え,ちがうちや.金誠堂はどこかってきかれたがよ.敎科書がきちゅう
はずや
き,取りに行くがやと
No, no, no te equivoques. Me preguntó dónde estaba la librería Kinsendo.
Como sus libros están allí, quería saber como llegar para conseguirlos.
拓:
taku
ふ-ん
拓:
taku
ほんで,そのバイト先の板さんちゅうがバリバリのゾクあがりらしいんじゃ
拓:
taku
ときどき昔のくせが出おって……
拓:(OFF)
taku
タバコ吸うときなんぞ,ついしゃがみこんだり…
松野:
ふうん…
拓:
taku
……どうしたが?
松野:
なあ,こんな時期に轉校してくるらち,なんか事情があったがやろうか
拓:
taku
(モノロ-グ) そうか,そういうことだったのか.ぼくは,
松野:
がぼくを呼び出した本當の理由に氣づいた
拓:
taku
そやねえ,親父さんの轉勤とか,そういうがじゃないろうか
バン!
バン!
松野:
じゃあな
松野:
が
里伽子:
に魅かれているのを知って,ぼくは理不盡に腹だたしかった.
やめちょけや,女はどうせ男の表面しか見えんがよ.女なんぞにおまえのよさ解りゃあせんか,と.
校庭 9月 晝頃
新學期が始まって,
里伽子:
はぼくら純朴な地方のガキたちの間に,ちょっとした旋風をまきおこした.
香川 おい杜崎.女子の方見てみ,ええぞ
拓:
ん?有賀やろ
拓:
すごいがは,わかっちゅう
香川 違うちゃ!奧のコ-ト!
拓:
ん?
パコ-ン!
拓:
かっこえいちゃ香川 テニス部の芹が子供あつかいじゃ
男生徒だち(OFF)
カッコよかったにゃ,武藤,あれは相當の腕前ぞ,本格的にやりよっだがぞ.やっぱり東京もんは打ち方違うちゃ派手やなあ.それに,ええ脚しちょった.けんどあのタイプ,相當氣ぃが强いで
拓:
あの武藤っちゅうやつ,目立ちすぎじゃ
松野:
目立ちすぎっちゅうこたァ,ないろう
拓:
taku
おい,
松野:
拓:
taku
うわっ
松野:
すまん.武藤が,今クラスで浮いちゅうがは.やっぱり,いろいろ目立つきかなとかおもいよったもんやき
拓:
ふ-ん,浮いちゅのか
松野:
浮いちゅう,いろいろ
拓:
ふう-
9月 朝
12 武藤
里伽子:
拓:
いきなりゴボウ拔きの12番!
山尾 スポ-ツも勉强もできるス-パ-ウ-マンか…… え-と,
拓:
は……
拓:
92番
山尾 お前の中學の頃は神童や言われたにな
女生徒A なに,あの態度
女生徒B えばっちゃって
淸水 やめや.そんなこと,いわれん授業始まるぞね山尾 どうしたんじゃ?武藤に見とれちゅうがか?
拓:
いや……なんかあいつ,あんまり幸せそうやないなあ思うて
山尾 何言うんじゃ,12番ぞ,12番!
杜崎家 夜
拓:
の母(OFF) あんたの學年に武藤さんゆう子,編入してきたがやって?
拓:
(OFF) うん……なんで?
拓:
の母 えい成績らしいねえ.やっぱり東京の子はできるがやねぇ
拓:
なんでそんなこと,知っちゅうが
拓:
の母(OFF) 農協の寄り合いで聞いたがよ.針木で有名なあの武藤果樹園の武藤さんの妹さんやと.その
里伽子:
さんのおかあさんが
拓:
ふうん
拓の母(OFF)
家庭の事情でこっちに歸ってきちゅうがやと
里伽子:
さんと,その弟さんつれて
拓:
家庭の事情,離婚したがかなあ……武藤のおやじさん,今も東京におるがやろうか……
拓:
の母 どうやろうねえ
拓:
ごちそうさん
拓:
の母
敦,あんたどうしてそう汚い食べ方するが
拓:
武藤もかわいそうじゃな.あればぁ成績がよかったら,どうせ東京のほうに進學するがやろうに親の都合で,子供はムゴイもんじゃ
拓:
の母
どういうもんじゃないわね.母親やったら,子供も一緖に連れて行きたいもんぞね
拓:
どうしたが,そんなに怒ることかえ?
拓:
の母 いろいろあって實家に歸るゆうがは大變じゃき.そんなときに受驗がどうのこう
のって子供
を殘しちょけるもんかね.何があっても一緖に連れてくらあね.そういうものなが
よ
拓:
ふうん……實感じゃん
拓:
の母
あんた,武藤さんってコに親切にしてあげなさいよ.慣れんとこきて,いろいろ
大變やろう
き
拓:
へ-へ-
拓:
の母
拓:
!
拓:
!電話ぞね!
拓:
は-い
拓:
(OFF) もしもい……ああ,
松野:
か………おう,どうしたか?
松野:
(OFF) いや……
拓:
なんな?
松野:
(OFF) う-ん.別に電話するばのこともないけんど
拓:
あ?
松野:
(OFF) 今日,武藤んとこへ行ってきたぞ
拓:
え?武藤の家か?
松野:
(OFF) 武藤,今日風邪で休んだき,下宿してひとり暮らしって聞いちょったき,大丈夫
かなと思う
て
拓:
下宿しちゃうがか?針木いうたら通えん距離でもないになあ
松野:
(OFF) うん
拓:
で,見舞いに行ったんか?ひとりで
松野:
(OFF) うん.……ほいたらな,武藤,ひとりで寢よった
拓:
寢よった……で?
松野:
(OFF) それだけやけど
拓:
うん……
松野:
(OFF) ……それだけや
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